こんにちは!J-Web Schoolです。
今日はちょっと残念に思った「高卒認定」に関連する記事があったので、それについて論じたいと思います。
今はインターネットが発達した社会ですので、いろんな情報が散乱しているのは承知の上ですが、
間違った情報で高卒認定の準備をなさる方々を混乱させてほしくないですね!
では、本論に入ります。
「高卒認定」と「高卒資格」の違いについて
最近、
〝「高卒認定」と「高卒資格」の違いについて″
という記事をよく見かけます。
…まず、一言でいうと…
“紛らわしい”です。
そう思いませんか?
名前も似ていますし、漢字ばっかりでさらに紛らわしい!
ということで、なるべく噛み砕いて説明させていただきます!
結論から言うと、
「高卒認定」=「高卒資格」
です。そもそも同じ意味なので、違いなんかありません。
これで皆がすっきりしてくれたら嬉しいです。
さて、そもそも「高卒認定」と「高卒資格」が同じ意味にも関わらず、なぜ比較したり、そのせいで混乱したりするのでしょうか。
恐らくその発端は、
「高卒認定という資格を取った人と、高校を3年間通って卒業した人の呼び方の違いは何?」
というところから来ていると思います。
この疑問に答えるために、例を出します。
高卒資格を持つAくんと、高校を卒業したBくんです。
高卒認定試験に合格したAくんは、「高卒資格」を持っている人。
「高卒資格」は、高校を卒業した人と同じ程度の学力があると国から認められる資格。
資格といえば、英検とか漢検とかありますよね?これらの資格の中の1つです。
つまりAくんは、高校卒業レベルの学力があることを認められる「資格保持者」です。
一方、高校に3年間通って卒業したBくんは、高等学校卒業者。
Aくんのような「資格保持者」ではなくて、Bくんの場合は高校を卒業したという「学歴」がある人です。
すこし、熱くなってもいいですか?
高等学校卒業は純粋に学歴です!!
「資格」≠「学歴」です!!
そもそも普通に「高校卒業者」の人に「高卒資格」を持っていると言わないですよね?
ちなみに、「高校卒業程度認定試験の資格保持者(高卒資格)」と「高校卒業者(高卒学歴保有者)」共に「大学の受験資格」や「公務員採用試験の受験資格」、「国家資格の受験資格」
を持ちます。
つまり、先ほどのAくんもBくんは、同じように大学進学に進学したり、就職の際に高卒以上で企業に応募したりできるわけです。
「高卒資格保持者」と「高校卒業者」の「履歴書」書き方の違い
では次の疑問。
「高卒資格保持者」と「高校卒業者」は、履歴書に書く際に違いがあるの?
という点です。
違いはあります。
「高卒資格保持者」は、資格欄でも学歴欄でもどちらでもOK。
「高校卒業者」は、学歴欄です。
ちょっと突っ込んで説明しますと…
「高卒資格保持者」は、国が行う資格を持っているので、
履歴書の資格欄に「○○○○年 高卒程度認定試験合格」と書きます。
ですので、履歴書を書く場合、資格欄に“○○○○年 高等学校卒業程度認定試験合格”と書きます。
- 学歴欄にも並行して書いたりもします。
- 国は高等学校卒業程度認定試験合格者を高校卒業者と区分せず、高等学校卒業の区分としています。
一方、「高校卒業者」は高校を3年間通いながら、単位を修得し、
卒業できる単位を重ねて卒業した者なので、
履歴書を書く場合、学歴欄に純粋に「高卒」を書きます。
さて、以上となりますが…
現代社会にはいろんな学び方があり、それぞれの理由で学びの道を選んでいけるようになりました。
「高校卒業者」と「高卒認定資格保持者」ともに社会を生きていく上で、より良い道を拓けていくことには違いはないと思います。
「高卒認定試験」の受験を考えている皆さん!元気を出して頑張ってください!!