毎年3万人前後の人たちが受験していますが、その受験理由で多いものにはどのようなものがあるのでしょうか?
大学や専門学校へ進学するため
ほとんどの大学や専門学校では、入学資格に「高校卒業以上あるいはそれと同等以上の学力を有すこと」が挙げられています。
高認によって、これらの学校への進学が可能になるのです。
また、公立学校や幼稚園の教員も大学や短大を卒業していなければ原則資格が取れません。
教育系の仕事へ就こうと考える場合も高認がそのスタートになります。
職業選択の幅を広げるため
看護師、保育士、美容師などの資格を取るためには、所定の学校を卒業する必要があります。そうした学校の多くは高卒以上を入学条件に規定しています。
また、公務員試験をはじめとする国家試験も受験資格に「高校卒業以上の学力」を要求するものがほとんどです。高認に合格することで、そういった仕事への道が開けます。
結婚をするから
人生の転機である結婚。結婚を期に高卒認定試験を受ける人は多くいます。
高校への進学率は98%を越え、高校が半ば義務教育化しているといわれる現在。
相手の両親をはじめ周りの人から、「先のことを考えたら、取っておいた方が良いよ」と薦められるケースも多いそうです。
高認に合格していれば、将来子どもができた場合も高校までの内容なら「一緒に勉強しよう」と言えますね。
離婚を考えている
結婚とは逆に離婚がきっかけになる場合も多いようです。
正社員のうち中卒者の割合は3割ほど、職種も肉体労働や飲食業に偏っています。
離婚をして1人であるいは子どもも一緒にこれから暮らしていくとなると、中卒では仕事の幅が狭く心もとないため、チャンスを広げるため高認を受ける人が多いのです。
大検時代に数科目合格していた
高認の前身である「大検」こと「大学検定」。
大検で一部の科目に合格していたものの、全科目合格前に途中で受験を止め、月日が流れてしまった。そういった理由を持った特に30代以上の受験者には多いようです。
この場合、大検で合格している科目は免除されるのでチャンスだとも考えられます。
高認を受ける理由は、個人によってさまざま。しかし、理由は違えど合格のために勉強に励む仲間が日本中にいるともいえるのです。
「勉強の敵は孤独」という言葉もあります。高認を受けようと思ったなら、まずは信頼できる講師や共に学ぶ仲間を探すのも良いかもしれませんね。