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高卒認定を合格してから、飛び級で大学に行くメリットは?

コラム

その名の通り高校卒業と同等の学力を証明する高卒認定試験。
高卒認定試験に合格した場合、学力的には大学入試を受けることも可能ですが、日本の大学はその多くが入学資格に「入学年の4月1日(あるいは3月31日)に満18歳以上であること」を挙げています。
17歳以下で大学へ進学する「飛び級」を行うためにはどうすれば良いのでしょうか?

日本ではあまり普及していない飛び級制度

「高校を卒業せずに大学へ」という意味の飛び級には、大きく2種類あります。

 ・17歳以下の高校生が、高校卒業を待たずに大学に入学する
・18歳以上の人が、高校を卒業する代わりに高卒認定に合格して大学へ入学する

です。一般的に「飛び級」と聞いて思い浮かぶのは前者でしょう(以下の飛び級は前者とします)。

日本の大学でも飛び級は認められており、1998年度に数学と物理、2001年には全ての分野で飛び級が可能になりました。
しかし、現在飛び級を入試に導入しているのは

≪※平成29年度入試における飛び入学実施大学≫
●千葉大学(国立)文学部、理学部、工学部
●名城大学(私立)理工学部
●エリザベト音楽大学(私立)音楽学部
●会津大学(公立)コンピュータ理工学部
●日本体育大学(私立)体育学部
●東京藝術大学(国立)音楽学部
●京都大学(国立)医学部

と日本にある大学781校(2014年度データ)のうちわずか7校です。

また、例外的な学校として放送大学(私立)があります。放送大学は入学年度のはじめ(4月1日)に満15歳以上であれば、誰でも入学することができます。

高卒認定に合格して飛び級をするメリット

日本の大学では原則的に不可能に近い飛び級ですが、そんな飛び級を考える場合、高卒認定が役立ちます。高卒認定合格で初めて受験資格が得られるだけでなく、それにはもう1つの理由があるのです。

現行制度では、17歳以下の高校生が高校卒業を待たずに大学に入学する場合、「高校を繰り上がり卒業した」という扱いにはなりません。「高校を中退して大学へ入学した」という扱いになるのです。
仮に大学を中退してしまった場合、最終学歴は中卒ということになります。

高卒認定に合格した上で飛び入学をすることで、そうしたリスクを回避することができます。

また、学校や学部が限られた飛び級を狙わなくとも、通常の入試で幅広い選択肢から大学や専門学校に進学するのも良いでしょう。

飛び級はあくまで限られた選択肢に過ぎませんが、高卒認定によってその道が開けるのも事実です。

大切なのは、勉強を含めその学校で自分がどういったことをやりたいのか。自分の興味関心、目的に合った進路を選んでいきましょう。