高卒認定試験の存在は知っていても「難しそうだから受験しても受からないのでは?」と思って、挑戦することに躊躇してしまっているという方もいるかと思います。
どのような試験であっても、挑戦する前に難易度について知っておくのはとても大事なことです。
そこで今回は高卒認定試験の難易度や合格点、さらには合格率などについてご紹介していきたいと思います。
国は受験者に合格してもらいたいと思っている
高卒認定試験はより多くの人たちに進学や就職のチャンスを与えると同時に、将来社会で活躍できる人たちを増やすことを目的として実施している試験です。
つまり言ってみれば「より多くの人達に合格してもらうための試験」であるため、合格定員に上限などは設けておらず、合格基準点に達していれば受験者数や合格者数に関係なく合格できるものとなっています。
また出題される試験問題については、大学入学試験やセンター試験よりも基本的な内容となっていることから、どの科目も中学~高校1年生くらいの学力があれば合格できるといわれています。
高卒認定試験の合格点
高卒認定試験の合格最低ラインについては100点満点中だいたい40点くらいと言われています。
もちろん科目によって変動はありますが、どの科目も45~50点くらいをとれば合格することができると考えて良いでしょう。
また合格点を出した受験者には科目ごとにA、B、Cの3段階評価が付けられるのですが、
Aが100~80点
Bが79~60点
Cが59~合格最低点
となっています。
そのためB評価をとっておけば確実に合格できるという前提で考えると、60点以上をとっておけばその教科の合格は確実であるといえるのです。ちなみに出題形式はマークシート形式となっています。
高卒認定試験の合格率
高卒認定試験の合格率は毎回3~4割程度となっているのですが、この数字だけを見ると難易度が高そうに感じてしまうかもしれません。
ですが実は高卒認定試験は一度合格した科目については「科目合格」となって次の試験から免除となるので、一度の受験で全教科合格点を出さなければいけないわけではないのです。
そのため受験生の多くは「2回3回に分けて少しずつ全科目の合格を目指していく」という方法をとっているようで、一部科目(1科目以上の合格者)の合格率は毎回80%前後となっています。
それよりも受験生が注意すべきなのは「受験科目の多さ」です。高卒認定試験は受験しなければならない科目が8科目と多いため「科目の多さにどのように対処していくか」ということが最大のポイントとなってくるのです。
このコラムをご覧になられる方は、「高卒認定合格!」という明確な目標をお持ちの方かと思います。
ご検討の高卒認定試験は決して難しい試験ではありません。
基礎から段階的に学習を進めて頂き、試験問題に慣れて頂くことで、必ず短期間で合格できる試験です。
より確実に合格できる高卒認定専門の通学や通信の予備校もあります。
短期間で効率よく合格を目指されたいという方は、予備校の活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか?